こんにちは!昭和印刷出版です!連載企画「紙工とはなんだ?」の第4弾は穴あけ加工とスジ入れ加工についてです。

家庭用の穴あけパンチ、通常5枚程度まで一度に穴あけができる

昭和印刷出版では、伝票の印刷のお仕事を頂いた場合、伝票を印刷した後、紙工屋さんに穴あけ加工を依頼することがあります。

伝票の印刷枚数は少なくても1000枚以上はあるので、その穴あけを手作業で開けるのはとても時間がかかってしまいます。

そこで、穿孔機(せんこうき)という業務用の機械を使って穴を開けていきます。

また、文具店などにはあらかじめ穴が開いている用紙などもあるので、ファイリングしたい書類などにはこの用紙を使うと業務がはかどります。

穿孔機では穴の数と、穴の直径、間隔を変えることができます。

穴の数は1穴から2穴、3穴、ルーズリーフなどに使われる30穴など幅広く変えられます。

また、パンチでは穴があけられないような厚い紙やボール紙にも穿孔機では穴を開けることができます。

スジ入れ加工は、折り加工ができない厚い紙にあらかじめ折り目を付けることで、手で紙を折りやすくする加工です。

身近なところでいうと横長で2つ折りのポイントカードや飲食店のメニュー表などがその例です。

なお、薄い紙にスジ入れをしようとすると破れたり切れてしまったりする可能性があるので、スジ入れ注文の際は紙の厚さに注意が必要です。

具体的には、斤量が135kg以上あると安心です。

それ以下の斤量に関しては印刷会社にお問い合わせください。

スジ入れは凸面が谷折り、凹面が山折りになります。

紙の上からスジを入れた場合、下向きに折るイメージです。

これは、逆側に折ってしまうと紙が引っ張られて破れてしまうおそれがあるためです。

スジ入れは基本的に紙の途中まで入れることはできません。

前回ご紹介したトムソン加工ではそういった加工もできなくはないのですが、木型を作ってもらわないといけないため、時間と費用がかさんでしまいます。

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した穴あけ加工とスジ入れ加工はどちらもシンプルな加工です。そのため、あまり加工納期も長くなく、いろんな印刷物に使うことができる加工となっています。

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それでは、今回はここまでです。ありがとうございました!